さて、どうしよう!?



 さて、どうしましょうか!?  

 ここです! ここですよ、みなさん。社長さんの「気もち」一つで、会社が大成長を遂げるかジリ貧になっていくか、この一年の社長さんの決断と実行で決まります。大きなチャンスという「気」を持てば、どこまでも大きく羽ばたくことができます。心の中がピンチの「気」に支配されると、社員共々まっさかさあ〜まに落ちてディザイヤー♫です。いまの時代は「見る前に飛ぶ」ことがとくに重要になっています。失敗したら戻ってまた始めればいい。負けかどうかは自分が決めることですから、失敗してもその度にまた始めればいいのです。その時にとっても頼りになるのは、「仲間」です。

 本当に中小企業の時代がきました。この大変革にコロナ狂騒を乗り切って残った企業は必ず成長します。なんせ、後継者不足の上に、このコロナ騒ぎで弱い会社は消えて行きます。つまり、企業の数が少なくなるのですから、残れば勝てると考えるのが普通でしょう。

    第一のハードル 絶対生き残るという決意をすること

    第二のハードル この変革とともに生き、そして楽しむこと

 第二のハードルは少しむずかしいですね。

 社長さんの頭の中の最も基本的な算式は「売上=単価×数量」ですよね。どんな業種でも業態でも突き詰めれば、この単純な算式におさまります。いまのこの国においては、「単価」はデフレで下がり、「数量」は人口減少で下がります。放っておけば「売上」が下がるのは目に見えています。大変だと思ってはいけません。ワクワクしないといけません。そこがスタートです。いろいろ考える前からワクワクすることから始まります。

 まずは「単価対策」。単価を上げるための方策もいろいろあります。できない理由はいってはいけません。できない理由をいう人は、そもそもやりたくないだけのことです。「10円ないからできません」ではなく、「10円あったらここまではできます」という人生態度はどの局面においても、その人を助けます。たとえば、組み合わせで単価を上げること、あつかう商品やサービスの種類を変えること、事業自体を変えてしまうこと、打つ手は無限です。その際には、オーダーメイド、お客さんの方を向いた経営態度が必要でしょう。何にせよ、変化に適応するには、自分の頭のリミッターをはずすことから始まります。

 次に「数量対策」お客さんを増やすということですね。人口減少による後継者不足、経済の国際化、IT技術の進展による産業のサービス化などを総合的によく考えると、M&Aすることと海外マーケットを狙うことが大きな手になります。M&Aに関して言えば、同業とか周辺事業とかにこだわらないで、有望事業を買うことです。海外マーケットに関して言えば、やみくも海外へ出て行く必要はありません。インバウンドの観光客や日本へ働きにきている海外の人たちもいます。

 そこで必要なことは、「バックヤードの強化」です。社長の右腕、参謀さんをすぐに探すことです。とくに財務の能力に長けた人材が必要です。変化に適応するとか事業を拡大するにしても何をするにも、全ての手はこの手から始まります。社長を補佐する人がいなければ、M&Aも海外事業の立ち上げも絵に描いた餅に終わります。一方で、徹底的な機械化・IT化によるバックヤードの減量・効率化が必要です。激動の時代の大変化に適合するためには、機動力を磨き上げる必要があって、それは、財務に長けたちょっとITのわかる右腕さんを探すことから始まります。

文 章:杉岡 茂

写 真:伊丸 綾