大寒 二十四 / 二十四節気

新暦で1月20日ころ。

 今日で二十四節気のラストです。旧暦の最後を飾り、その名の通り一年で一番寒い時期です。もうすぐ訪れる春に備える節気でもあります。立春、立夏、立秋、立冬の前日のことを節分といいます。とくに春の節分が有名ですが、悪鬼を祓うために豆をまいて、節分の夜には縁起の良い方角に向かって恵方巻を丸かじりしますが、なんで丸かじりなんでしょうね?豆をまくのは豆マメが魔滅マメツにつながるからとされています。

 精神的な養生では、落ち着いて気持ちを穏やかにして新春を迎えるのがいいでしょう。寒いので行動力が衰えがちですが、気持ち穏やかにこれからやってくる春をイメージして、春に備える一歩を踏み出してみましょう。踏み出すことで太陽のエネルギーを積極的に取り入れることが肝要です。午後のひととき、陽の当たる窓辺で午睡をするなんて、なんて贅沢なんでしょうね…この時期には体を温めるためにエネルギーを消費してしまうので栄養を体内に蓄積することが重要です。

 冬の三カ月は生気が潜み万物が蟄居する時期です。陰陽消長も緩やかで、この「冬蔵」を経て人体の陽気は上昇しつつあるので、大根、ニラ、ショウガ、ニンニクなどの辛さと甘さを発散する食べ物を適切に食べて、陽気の変化に順応するのがいいとされます。里芋や山芋もいいでしょう。里芋は気分を明るくして、うつを改善します。肩こりにも効果的です。山芋はアンチエイジングにも効果があって他の薬の効き目を増幅させる作用もあることから、末期がんの患者さんに一定の効果があったともされます。

 大寒の導引式では主に足の太陰経筋を伸ばす。足の太陰経筋は足の親指に始まりくるぶしで結ぶ。足の内側を伝って大腿骨の前に至り、陰部に集まる。上半身は腹の中を伝って肋骨に結び、胸の中に散布する。両手を前に上げながら息を吸う。吐く時は左足を一歩後退させ、両手を下ろす。息を吸う時は両手を握り、足親指で地面をつかみ、頭を後にそらすことで足の太陰経筋をねじり引き上げる。吐く時は力を抜いて正面に戻す。自分の状況に合わせて左右数回繰り返す。

文章 杉岡 茂