社名の由来

私たちの会社「RYDEEN」の名前の由来ですが、これにはちょっと面白い話があります。
 山下浩一、村岡亮、杉本康平、そして私杉岡茂は、5年前にRYDEENを設立しました。私たちは中小企業を日常的にサポートできるのは我々士業であって、 士業が有機的に結合することができれば、何かわかりませんがとっても大きな力が生まれるに違いない、それをどうすれば実現できるのかと日夜考えていたのです。

 私たちは、その頃これからの中小企業はグローバル化を背景にして、海外の企業なり経営者なりと戦うことになるという信念から、特に東アジアの国々を視察に回っていました。
 今を去ること6年前、インドネシアのジャカルタに視察に行ったときのことです。その頃は明けても暮れても中小企業サポートのことばかり考えていたのですが、視察先の訪問の合間にプールサイドでやっぱり士業集団の結合を構想していました。と、いきなり往年のテクノグループYMOの名曲「RYDEEN」が頭の中で鳴り出しました。どんなに振り払ってもやみません。Oh,My God! アッラーか天照大神かどちらかわかりませんが、とにかく神の啓示のような気がして、そんな不思議な気持ちを日本まで持ち帰り「RYDEEN」を調べてみました。

 そして、高高度爆撃機「雷電」に行き当たりました。世界の名戦ゼロ戦は優秀な戦闘機ですが、B29の高度に達することはできません。第二次大戦の終盤には日本はB29からの爆撃に苦しめられることになり、これを迎撃する戦闘機として「雷電」が開発されることになったのです。実際には実戦に登場する前に終戦を迎えましたが・・・
 この「雷電」の戦闘機開発コンセプトのポイントは、
① 上昇力 B29の高度まで素早く上昇すること
② 加速力 B29に速やかに追いつくことのできるスピード
③ 爆発力 B29を一撃のもとに撃ち落とすことのできる爆撃力
の3つで、B29にすばやく追いつき一瞬のチャンスに一撃で致命傷を与えることのできる戦闘機の開発を目的としたのです。

 私たちは、これだと思いました。
 現今の激動の時代に必要な力は、知恵や体力も必要ですが、最も大事なのは変化に適応する機動力です。ついに中小企業の時代が到来したのです! このチャンスをものにしなくてはなりません。
 チャンス到来の中小企業をサポートする私たちに必要な力も
① 上昇力 解決すべき問題を即座に的確に理解する力
② 機動力 解決するための方策をすばやく立て迅速に実行する力
③ 爆発力 シンプルで効果的にピンポイントで問題を解決する力
であるということに思い至りました。それ以前から中小企業の経営に必要なのは「機動力」であると考えてきたことと妙に一致したのです。中小企業という存在は、生まれながらにしてこの「機動力」を持っています。この力を最大限に引き出すことが、私たちの使命だと思います。


 というわけで、私たちの会社名は「RYDEEN」ということになりました。会社を設立してから5年、まだまだ解決すべき課題はあります。志をもったメンバーをどう結集するか、士業の垣根を超えた有機的な結合をどう進めるか、最後の課題はおそらく日本の会社にはどんな形態がいいのか、などなどたくさんの課題がありますが、私たちのはじまりを今一度思い出して、心新たに日々精進して、一社でも多くの中小企業が元気になってこの国が自立することを願ってやみません。