生来の好奇心から、これまでにいろんな私の中のファッションがありました。もちろんロックバンドもあり、格闘技もあり、陶芸も、書道も、その他自分の中での流行があり、今は、九星気学にはまっております。もともと中国の古典が好きで、これはファッションというより、ずっと続いている趣味ですが、その中国古典の中に「易経」というのがあります。「四書五経」という儒教の教科書的な書物の一つに数えられるものですが、これが、実は現在に至るまで、ちゃんとした訳本がない状況で、私の能力では到底追いつかない代物です。そこで、その易の考え方から流れ出た九星気学というものを、まずはやってみようと思っているところへ、村山幸徳先生という方に出会い、さらにそのお弟子さんにあたる方に手ほどきを受けることになりました。
これが、やってみると面白い。皆さん、二黒土星とか九紫火星とか聞いたことありませんか。あれです。中国の五行を軸とする考え方ですが、一般には、占いの一つと思われているようです。しかし、易もそうですが、単なる占いではありません。詳しいことは専門書に譲るとして、僕は、九星気学は、ある人個々人の運勢を占うだけものではなく、むしろ、人間関係の妙を教えてくれているものじゃないかと思うのです。個々人の運勢もそうですが、人間関係の妙は、本来的にというか、事実問題として、ある人個人の意思や努力によってどうにかなるものじゃないような気がしています。
この人間関係の妙を押さえて会社経営にあたると、思いのほかうまくいくような気がしています。チームを組ませるとき、上下関係をつけるときなど、ちょっと気にするといいかもしれません。ただ、九星気学がすべてではありませんが…
職業柄からか、現代の日本という国では、人間関係に疲れてヘトヘトになっている人が多いと感じていますが、九星気学は、そんな現代人を救う重要な考え方のような気がします。もっと「ゆるく」生きていいんだよ、と教えてくれているような気がするのです。嫌いな人、合わないなと感じる人がいるとして、現代の道徳や倫理は、人を嫌うこと、好きになれないことを許しません。それで、無理に好きなふりをしたり、嫌いじゃないと思い込もうとしたり、自分の心にさえ仮面をかぶせて生活することになります。これじゃ疲れますよね。