会社の経営(2)

前回のつづきです。

 

そんなこんなで、早10数年が経過して、今に至っているわけですが、「同族経営の中小企業」の「経営者」は、これぐらいは知っておかなきゃいけないんじゃないかな、と思っているのが以下のような項目です。これは、後継者が勉強しなければならないメニューだと考えて下さっても結構です。このメニューに沿って、毎日毎日素振りをして、経営のフォームを身につけることが大事だと思っています。頭で覚えるのではなく、「身に覚えがある」という状態にするのが大事です。「稽古千日、勝負一瞬!」です。もちろん、フォームは人それぞれ違います。イチローとゴジラのフォームが違うように…

 

 

 

A 経営設計

 

Ⅰ.経営のフォーム

1 社長の仕事とは

2 事業計画の必要性

・グランド・デザイン(10年後、20年後の自社)の策定

 

Ⅱ.経営理念(社長の頭の中)

・事業を通して何がしたいのか

・身に覚えのある理念を感じ取ること

・続けること→儲けること

 

Ⅲ.経営戦略

1.事業の体質(内部)

受注事業⇔見込み事業

2.事業をとりまく環境(外部)

経営環境

3.経済の読み方

 

Ⅳ.経営戦術

①営業力 ②技術力 ③企画力 ④組織力 ⑤財務力

 

Ⅴ.経営目標

自社のこだわるべき数字

 

B 危機の回避・排除

 

Ⅰ.内部リスク

1.組織運営リスク

①会社組織 定款 総会運営

②人事   賃金 解雇 就業規則

 

2.財務リスク

①財務諸表その他の見方 兆候

②金融信用 金融機関とのつきあい方

③債権回収

④資金調達

⑤タックスプランニング

 

Ⅱ.外部リスク(≒取引リスク)

1.国内取引

・契約

・損保

2.海外取引

・カントリーリスク

 

Ⅲ.事業承継リスク

・相続法

・相続税法 退職金 生命保険

・会社法

・本質

・M&A

 

C リーダー論

リーダーに必要な資質がなければ、上等の経営資源(ヒト・モノ・カネ・ジョウホウ)を手にしていても、それはガラクタと同じです。勇気や知恵といった資質を持っていなければなりません。

・人に会って話を聞くこと

・経営者の著作を読むこと

・古典に親しむこと

 

After  All

私の経験から、同族経営の中小企業の経営者の皆さんの関心は、

「どうやって自分の子供に継がせるか」

ということにあるように見えます。いろいろ言われますが、やっぱり、いかに儲けるかということよりも、いかに続けるか、ということに結局は関心がおありのように思います。そして、その限りにおいては、正解だと思います。しかし、先代さんは、子供可愛さのあまり、その先を誤られる場合が多いような気がします。先代さんは、自分の子供が苦労しないよう、自分でたくさん資産を作って、できるだけたくさんの資産を子供に継がせようとされます。わが日本国はここを見逃しません。相続税です。近々さらに強化されることは間違いないようです。

 

そこで、僕は思うのですが、後継者の資質や手腕にお金をかけるべきだと…資産はなくとも儲ける手腕があれば、後継者は自分で儲けて資産を作ります。逆に手腕がなければ、いかに多くの資産を承継しても、先で会社は潰れ、従業員が困ることになります。今後は国内の競争もさらに激化しようし、さらに国際競争時代においては、海外の若い経営者との戦いも始まります。経営者の手腕は一層重要な経営資源となります。何よりも、資質や手腕に税金をかけることはできません。資産を残すよりも、後継者教育に大きなお金をかける事業承継、これ、究極の相続対策と言わずして、何と言う?

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