社長の意識 シーズン1
その道の専門家を集めてプロ集団で経営する大企業と違って、中小企業の社長さんは何でも自分一人でやらなければなりません。毎日毎日信じられないほどたくさんのことを考え決断し実行しなければなりません。しかし、中小企業の社長さんならば、いつの時代でもどんな状況にあっても、言い訳をせずにこれだけはしなければならないことがあります。
社外へ出ること
です。自分一人で自由に使える空間と時間を持つことです。そして毎日10分でも自分の会社のこれからの経営についてじっくり考えることです。
社長のしごとは本当にたくさんありますが、もっとも重要で大事なしごとは
- 流れにのせること
- ヒトを動かすこと
の2つです。どんなことにも優先して真っ先にやらなければなりません。とくにこの激変の時代においては、この2つは重要です。今現在の社長さんの意識をこの2つ集中させるべきです。この2つに焦点を合わせた社長さんが今後の何十年の勝者となることでしょう。
- 流れにのせること
自分の会社を時代の流れとか世の中の流れにのせることです。経営者が流れに反した経営をすると、社員に苦労させるばかりで儲けになりません。要点は情報戦略です。RYDEENは「RYDEEN TT」というシートを基礎にして、激変する時代の情報戦略を人口減少・国際化・IT化の3つの面からとらえます。そこから、インフレ経営⇒デフレ経営への転換や健康経営、DX経営の推進などの経営の転換の必要を見てとらなければならないのです。目のまえを見ていてはダメです。待っていてはダメです。会社の中にいてはダメなのです。
- ヒトを動かすこと
中小企業経営は最初から最後までとにかくヒトです。そして、この国は急激な人口減少の時代を迎えて、今後どんどん労働力が不足していきます。一方で産業構造の変化により、ある業種の優秀な労働力が余ったりしています。また若者の意識が変化したり働き方が多様化するなど、一言で言うと労働市場がすごい勢いで流動化しています。そんな大きな変化の中で、会社の外に出て仲間となるべきヒトを足を使って探して採用することです。いい人材は外に出て採りに行かないとあちらからは来てくれません。一歩国外にでたら人口増加つまり生きのいい若者がワンサカいますよ。副業人材など正社員じゃなければいい人材を採用することはできますよ。 この激動の時代にあって、「情報を取りに」「ヒトを採りに」会社の外に出ること、これが中小企業の社長さんには急務です。まずは社内を任せることができるヒトをお金を出してでも採用すること、これができると社長が会社の外に出て、情報をさがしヒトを探すとができるようになります。今この時は、新しい流れに乗ることといい人材を採用することのできるチャンスです。さらに、会社のデザインを考え直して新たな事業を展開するチャンスです。会社のリ・デザインを社長さんと一緒に考えるのがRYDEENの役目です。
文章 杉岡 茂
写真 伊丸 綾