タイ

 去年の年末と今年2月の初めにタイへ行ってきました。3月には、ぼくのようにワクチン接種なしでもほとんどの国へ問題なく行けることになりました。今後日本の中小企業にとって、海外は日に日に重要になります。日に日に人口が減るからです。中小企業にとってはとくにアジアの国々、中でもASEANの国に注目です。今は中国が注目を集めていますが、人口構成とか今後の推移を考えると、今ASEANにリーチしておくことがとても大事です。

 世界ではいろいろなことが起こり、そしていろんなことが変化しています。しかし、世界がアジアに目を向けているという基本的なスタンスはあまり変わっていないし、今後もしばらくは変わらないでしょう。「アジアの時代」です。その「アジアの時代」の中身が、中韓台エリアからASEANエリアへエリア変更することに気をつけておくことが必要です。

 ASEANエリアの中で、日本の中小企業にとっても中心はタイになると思っています。とてもアジア的でそして最も日本人が組みやすいところです。政治的にも宗教的にも。何よりも性格が温暖で日本人向いていると思います。これは、アジアでは日本とタイのみが西欧の植民地になっていないこと、そして何より稲作の国だからだと思います。

 去年から今年にかけて、そのタイが大変貌を遂げていることを目の当たりにしてきました。コロナ前とその後を比べると大きな変化です。日本もだいぶ変わったと思っていましたが、そんなものではありません。一つだけ例をあげます。タイのキックボクシング「ムエタイ」です。リングサイドの料金、コロナ前は2000バーツだったのですが、3300バーツになっていました。日本円にするとコロナ前6000円、コロナ後14000円です。値上がりと為替で、日本人は2倍貧乏になってしまいました。

文章 杉岡 茂