立秋 十三 / 二十四節気

新暦で8月7日ころ。

 立秋は秋の最初の節季で、秋の始まりを示す。太陽の位置からして、このころから本格的な酷暑の時期になります。8月15日はお盆、終戦記念日です。各地で灯籠流しなど戦火の犠牲になった人々へ祈りを捧げる行事が行われます。

 立秋とはいえ夏真っ盛りで、近時は気候変動によって気候帯が変化し日本は亜熱帯に属すかのようです。熱中症への注意とともに局地的豪雨への注意が必要な時期です。一方、室内は冷房が強く「冷え」に対する防御を忘れると、基礎体温が下がり免疫力を失い、死に近づくことに気をつけなければいけません。自然のままに夏には夏らしく汗をかいて代謝を高めることも必要です。ゆっくりぬるめのお風呂につかるのもいいでしょう。

 立秋をすぎると「残暑」となって陽気が収まり、陰気が成長する時期です。立秋の飲食は夏の消耗を補って、さらに秋と冬へのエネルギーを蓄えることに留意が必要です。しじみなどの貝類、梨や桃などのフルーツもいいでしょう。トマトやナス、さんまや太刀魚、オクラなどもいいですね。冷やし中華とかスパイシーなカレーもこの時期おいしいですね。

 立秋の導引式では、主に足の少陽経筋を伸ばします。足の少陽経筋は第四趾に始まり、くるぶしを伝って足の外側を上り、体の両側を通じて頸部に達し、耳の後ろに沿って頭の両側に分布しているものです。息を吸う時は両腕を横に開き、直立して体を開いて少陽経筋を引き伸ばします。息を吐く時は体を戻して、両腕を前で合わせて両手を前に下ろして、体を丸めながら手で膝を押します。これを自分の状況に合わせて数回繰り返す。立秋は涼しさへの転換の始まりであり、適切に鍛えることで肺を拡張して気を収めることで秋の養生に順応することができます。

この時期は涼しくなって仕事もはかどり、いろんなことが順調に運ぶように感じます。ゆめゆめ調子に乗りすぎませぬよう…

文章 杉岡 茂