Bohemian Rhapsody

 

2018年11月9日公開のこの映画、我らがフレディ・マーキュリー率いるQUEENというイギリスのロックグループの1975年にリリースされた代表曲を題名にとって、フレディとその仲間の生き様を描いています。当初この映画は封切りから1週間でシネコンの上演リストから消えると言われていました。実際HELPのちょい悪おじさん4人組は、終わっちゃ困る!と封切り後すぐに勢い込んで映画館へ行きました。それぞれが忙しい中スケジュールを調整しておじさん4人でレイトショウです。他には数えるほどしか観客はおらず、全部足してもとても10人はいません。

 

実は僕たちもそんなに期待していったわけではありませんでした。ところがところが、おじさん4人泣いたり泣くのを我慢したり、それはそれはおぞましい光景でした。1985年7月13日のLive Aidのライブを再現した最後の20分間は圧巻でした。このエンディングに向かう物語の構成やフレディ役のラミ・マレックをはじめとする出演者の熱演もありますが、エイズに倒れたフレディとメンバーやQUEENを取り巻く仲間たちの熱い結束が感動を生んだのだと思います。

 

もう一つこの映画がこれだけ多くの人の感情を揺さぶったのは、メンバーそれぞれが自由に生き、そしてそんな仲間を認め合いながら生きたその生き様だと思います。まさにWe Will Rock Youです。単なるロックグループではなく、ミュージシャンの顔を借りた思想家とか哲学者といってもいいと思います。自由な考え方が独創性を生みます。相当な想像力も必要でしょう。

 

僕がQUEENに出会ったのは、今から40年前の1980年19歳の時です。JAZZというアルバムに衝撃を受けました。それから58歳になる今までずっと聴き続けて歌い続けています。HELP再結成もQUEENのDon’t Stop Me Nowからはじまっています。そして今年のHELPのライブはQUEENのLive Aidを完コピすることになりました。HELPの他の3人がこれだけQUEENを好きになってくれたことに、僕はひそかに感謝しています。人は自分一人では幸せになれない、そういうことです。

文書:杉岡 茂

写真:伊丸 綾