SEKAI NO OWARI


皆さん、SEKAI NO OWARIというバンドご存知ですか?最近僕はこのバンドにはまっています。ソクラテスにはじまる「哲学」という小難しいシロモノを、一般の人にこれほどわかりやすく伝えた者はいないんじゃないかと真剣に思っています。このワイドショー時代に、それとは全く反対方向に走って行く若者が、この日本という国に出現したことを僕らは喜ばなきゃいけないんじゃないか。そして、この若者たちが今後もまっすぐに走っていくことを応援しなきゃいけないんじゃないか。本気でそう思っています。僕は日本人として、彼らを誇りに思います。

何がいいと言って、本当のことをグッとつかみとる感覚と、ズバッと言ってのける勇気、これですね!人の命が限りあるものであったり、人間の認識なんてそうたいしたものではないということであったり、現代の人間の世界は管理されたものだということであったり… 本来当たり前のことを、今という時代は当たり前に言ってはいけない時代になっちゃってる。自分の人生を自分の責任において自由に生きることの大切さを、大声で叫んでいいんだということを僕たち、特に大人に思い出させてくれる。そうして、生きる勇気を与えてくれる。

このバンド、うちの15歳の娘が聴いていたのを最初は、「妙な歌だなあ」というより「おかしな歌聴き始めて困ったなあ」くらいに思ってたんですが、よ〜く聴いてみるとまさに「妙な歌」なんですよ。「妙」というのは、老子的に言うと、ことの本質の源なんです。こういうのって、大人より子供の方がよくわかるんかもしれないなあ。何せ子供は純粋ですからね。大人になるってことは、よくも悪くも嘘を覚えることです。昔から言うように、やっぱ子供の心を失っちゃいけないのかもしれませんね。