霜降 十八 / 二十四節気

新暦で10月23日ころ。

霜降は秋の最後の節季で、霜が降り始めるころです。秋が冬へ変わる節季で陽気が体内に収まり精気が留まります。なので、飲食では適当に陰を補い、脾臓を健康にして胃を養い、冬に向けて活力を蓄えることが必要です。 霜降の節季は昼夜の温度差が大きい時期です。昼間は屋外で日光を浴びて四肢を温め、体の血気を循環させるようにしましょう。

この時期は、くよくよと悩むことの多い季節ですが、「気分転換」がこの季節の最大のテーマです。「気分転換」は体を動かすことです。軽い体操や歌を歌うことも有効です。ポジティブに考える、とよく言いますが、これって結局自然の流れに任せるってことじゃないですかね。また、風邪を引きやすい季節になります。手首と足首の冷えに注意しましょう。このことだけでも相当の風邪対策になりますよ。

黄色のものがいいでしょう。かぼちゃやにんじん、じゃがいもなんかはいいですね。さつまいもや春菊をいいようです。なんと言っても鍋です。いろんな鍋を考案して食べるのも楽しいですね。それから、この時期にはとくによく噛んで唾液を出すことをお勧めします。脳を活性化し体の浄化を促進することになります。

霜降の導引式では主に足の太陽経筋を伸ばします。足の太陽経筋は足の小指から始まり、くるぶしから足の後ろへ上り、臀部を通じて背を挟みつつ項部から頭へ上った後、額から下って鼻に終わります。息を吐く時は両手を腰の後ろに下ろし、足の後ろを沿わせながら腰をかがめるようにしましょう。息を吸う時は背中を反らせて立ち上がり、両手を上げます。これによって足の太陽経筋を伸ばして引っ張ることになります。自分の状況にあわせて数回繰り返します。

文章 杉岡 茂