人材開発支援助成金でAI研修の費用を抑える方法とは

「AI研修をやりたいけど、費用がどうしても気になる」という相談を、この一年でよく受けるようになりました。周南市の中小企業でも、ChatGPTや業務用のAIツールを社員に使いこなしてもらいたいという話は増えています。ただ、研修会社に頼むと数十万円単位の見積もりが出てきて、そこで止まってしまう会社が少なくありません。そんなときに検討してほしいのが、人材開発支援助成金です。

人材開発支援助成金とはどんな制度か

人材開発支援助成金は、厚生労働省が出している助成金です。従業員に職業訓練を受けさせた会社に対して、かかった経費の一部と、訓練中に払った賃金の一部を助成してくれる仕組みになっています。返済不要という点で補助金と混同されがちですが、助成金は要件を満たせば基本的に受け取れるという性格のもので、審査で落とされる可能性が高い補助金とは少し毛色が違います。

コースがいくつも枝分かれしていて、人材育成支援コース、事業展開等リスキリング支援コースなど、名前も毎年のように見直されます。AI研修に使えるかどうかは、どのコースに当てはめるかで変わってくるので、まずは「うちの研修はどのコースに当たりそうか」を確認するところから始まります。

AI研修は対象になるのか

結論から言うと、内容次第で対象になります。ここでよく誤解されるのが、「AIという名前がついていれば何でも助成される」という考え方です。実際は、社内の業務に使えるスキルを身につけるための訓練かどうか、一定時間以上のまとまった研修かどうかといった条件がついています。単発の1時間セミナーや、資料を配って終わりのような内容は対象外になりやすいです。

例えば、外部の講師を呼んで「生成AIを使った議事録作成と資料作成」を10時間かけて教えてもらう、という研修だとします。カリキュラムがきちんと組まれていて、訓練時間や到達目標が書類で示せる内容であれば、対象になる可能性は十分あります。逆に、社長が動画を見て自己流でメモを配るような研修は、助成金の対象としては認められにくいです。

DX関連やデジタル人材育成を後押しする方向性は、ここ数年ずっと続いています。2026年時点でも、AI・デジタル分野の訓練は助成の対象になりやすい分野として扱われていますが、細かい要件は年度ごとに見直されます。必ずその年の公募要領で確認してください。

もらえる金額の目安と申請の流れ

金額は、研修にかかった経費の一部と、訓練を受けた時間分の賃金の一部、両方が対象になります。中小企業の場合、経費助成は半分前後、賃金助成は1人1時間あたり数百円台という水準感がこれまで続いてきました。ただしこの数字はコースや年度によって細かく変わるので、ここでは「経費と賃金、両方見てもらえる」という仕組みだけ覚えておいてください。金額の確定は、必ず最新の公募要領か、労働局への確認が必要です。

流れとしては、研修を始める前に「訓練計画届」という書類を労働局に出す必要があります。ここが一番つまずきやすいところです。研修が終わってから申請しようとして、間に合わずに対象外になってしまう、という相談をよく受けます。研修の日程を決める前に、まず計画届を出せる状態にしておくことが順番として大事です。

人材開発支援助成金 申請の流れ 研修計画を 立てる 訓練計画届を 提出する 研修を 実施する 支給申請・ 支給決定 研修開始前に 必ず事前提出

申請でつまずきやすいポイント

ここでつまずく人が多いのは、書類の準備と、対象になる訓練かどうかの見極めです。訓練カリキュラムの時間数、講師の経歴、研修中の出勤簿や賃金台帳など、揃える書類は思ったより多いです。担当者が一人で総務も経理も兼ねているような会社だと、通常業務をしながらこれをやるのは正直きついです。

もう一つよくあるのが、研修会社選びです。助成金の要件に合わせたカリキュラムを組んでくれる研修会社もあれば、そこまで意識していない会社もあります。研修の中身を決める段階から助成金の要件を頭に入れておかないと、あとから「この内容だと対象外でした」となりかねません。

社内だけで完結させようとして時間切れになるより、早い段階で労働局や専門家に確認しながら進めたほうが、結果的に早く進むことが多いです。

自社に置き換えると

ここまで読んで、自分の会社に当てはめて考えてみてほしいことがいくつかあります。まず、今検討しているAI研修は、時間数やカリキュラムが書類にできる形になっているか。次に、研修を始める前に計画届を出す時間的な余裕があるか。そして、書類の準備を誰が担当するか、決まっているか。この3つが曖昧なままだと、せっかく対象になりそうな研修でも、間に合わなかったり書類不備で止まったりします。

RYDEENでは、AI研修や助成金の手続きそのものを代行することはしていませんが、「うちの研修は対象になりそうか」「書類は何を揃えればいいか」といった整理を一緒にすることはできます。仲間AI塾RYDEEN校のように、自社でAIを使いこなせるようになる研修そのものの相談も含めて、気になる方はお問い合わせください。

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