求人に応募が来ない中小企業がまず見直すところ

求人を出しても応募が来ない。面接の予約すら入らない。人手不足対策と検索していろいろ試したけれど、何から手をつければいいか分からない。そういう相談をよく受けます。実は求人サイトを増やす前に、直せる場所が社内に残っていることが多いです。

なぜ応募が来ないのか、まず見るところ

求人票を見せてもらうと、仕事内容が「営業」「製造補助」のひと言で終わっていることがあります。応募する側からすると、1日の流れも、誰と働くのかも分かりません。ここでつまずいている会社が本当に多いです。

給与も同じです。地域の相場より低いまま出し続けている求人票をよく見かけます。相場を知らずに出しているケースと、相場は分かっていても上げられない事情があるケースは分けて考える必要があります。後者なら、給与以外の魅力をどう伝えるかが勝負になります。

応募が来ない原因を、求人媒体のせいにしてしまう会社もあります。媒体を変える前に、求人票の中身と、面接までのスピードを一度点検してみてください。応募から返信まで3日以上かかると、他社に決まってしまうことが珍しくありません。

業種によって詰まる場所が違います

建設業や設備工事、電気工事、自動車整備は、資格や経験を持つ人自体が減っています。未経験者を育てる仕組みがあるかどうかが、応募の入り口になります。介護事業所や保育園、クリニック、歯科医院は、シフトの負担が重いという印象が先に立ちがちです。実際の休みの取りやすさを、具体的な数字で伝えられているかがポイントです。

製造業や金属加工、印刷業、水産加工、卸売業は、仕事のイメージが伝わりにくい業種です。工場の中がどんな様子か、写真1枚あるだけで応募が変わることもあります。IT企業は人手不足というより、条件に合う人が採用市場に少ない状態です。ホテルや旅館、運送業は、繁忙期の負担をどう分散しているかが問われます。

士業事務所や学習塾、不動産業、理美容、小売業は、店舗や事務所ごとの雰囲気が求職者の判断材料になります。農業法人は季節雇用と正社員雇用の切り分けが分かりにくく、それだけで応募をためらわれることがあります。業種名は違っても、根っこは「働く姿が想像できるかどうか」です。

新卒・高卒・外国人、採用の入り口を増やす

新卒採用は、中小企業だと大手より動き出しが遅れがちです。高卒採用は学校とのつながりが要になります。地元の高校に求人票を出す時期や書き方には決まりがあるので、初めての会社は学校の進路指導の先生に直接聞くのが早いです。

外国人採用を検討する会社も増えています。在留資格の種類によって働ける業務や期間が変わるため、必ず出入国在留管理庁など公的機関の最新情報で確認してください。制度は年度で見直しが入るので、「以前調べた内容」をそのまま使わないようにしてください。

入り口を1つに絞らず、新卒・中途・高卒・外国人・シニアと、複数の窓口を同時に持っておくと、どこかが弱くても採用が止まりにくくなります。

採用サイトと求人票、直す順番

採用サイトの作り方を調べると情報が多すぎて迷う人が多いです。順番としては、まず求人票の文章を直し、そのあとにサイトを作るくらいで十分です。サイトが立派でも、求人票の中身が薄ければ応募にはつながりません。

採用サイトに載せる内容は、給与や休日といった基本条件に加えて、実際に働く社員の1日の流れ、入社後の教育の流れがあると安心されます。写真は社内の人が撮った自然なもので十分です。無理に業者に頼まなくても、まず自社の言葉で書いてみることをおすすめします。

人手不足対策のチェックリスト

ここまでの内容を、確認しやすい形にまとめます。

求人票に仕事内容と1日の流れが書いてあるか。給与が地域の相場と比べてどうか。応募への返信が2〜3日以内にできているか。面接から内定までの日数が長すぎないか。未経験者への教育の仕組みがあるか。この5つを見るだけでも、応募が来ない理由の多くが見えてきます。

人手不足対策にはメリットとデメリットがあります。採用条件を上げれば応募は増えやすいですが、人件費の負担も増えます。外国人採用は人材の幅が広がる一方、受け入れ体制を整える手間がかかります。どちらか一方だけを選ぶのではなく、自社の体力と相談しながら組み合わせるのが現実的です。

相談先に迷う場合は、ハローワークや商工会議所の窓口が無料で使えます。求人票の書き方だけなら、そうした窓口でも十分に力になってもらえます。

自社に置き換えると

自社の求人票は、初めて読む人が1日の流れを想像できる内容になっているか。応募から面接まで、実際に何日かかっているか。同じ職種の求人を出している近隣の会社と、給与や休日を比べたことがあるか。この3つを一度、紙に書き出してみてください。書き出すだけで、直す順番が見えてきます。

RYDEENでは、求人票の見直しや採用の入り口づくりについて、経営者の方と一緒に整理するお手伝いをしています。何から手をつけるか迷う段階でも、無料でご相談いただけます。

人が育つ仕組みを、社内に

誰かに任せきりにせず、社内で教え合える形をつくる。RYDEENは中小企業の現場に入って一緒に組み立てます。

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